7 想念を通じて意識は進化する
細かい説明は最後に回しますが、当面は次のことを心に留めておいて下さい。
・意識は進化することを義務付けられている。
・肉体が死を迎えても意識は無くならない。
・意識は肉体をまとって何度も生まれ変わりながら、さまざまな体験を通し、成長していく。
・人間 一人一 人の表面意識の奥深いところには共通の 「集合意識」 があり、あらゆる人間はつながっている (一体である) 。
・人間以外のありとあらゆるもの(動物から物質まで)にも意識があり、これらもすべてつながっている。
・つまり、すべては「大いなる意識(宇宙意識・創造 ) 」の一部である。
「人間の本質は意識体」だと述べましたが、これは人間に限ったことではありません。この世に在るありとあらゆるもの・・・ 動植物であれ、ただの物質であれ、意識を持っており、何らかの波動を発振していることに変わりはありません (振動数に違いがあるだけ ) 。
意識の世界ではすべてはつながっており、個々の人間や動植物として分かれて見えるものは皆、あらゆるものを包括する「大いなる意識 = 創造」の分身なのです。すべては一つです。
これらの知識は太古の昔から知られており、古代インドの哲学やさまざまな宗教の教義に伝えれてきました。
しかし残念なことに、宗教教義に関していえば、各宗派の都合により、非常にゆがめられた形でしか伝えられていません。むしろインディアンやアボリジニーといった少数民族の素朴な教えの中に、脈々と息づいており、現在それらが見なおされつつあるようです。
この本の説明も、基本的にはは古くから伝承された知識と大差ありませんが、もう少し科学的な側面から掘り起こしています。
「そもそも今、なぜこれほどまでの混乱期を迎えているのか」と言えば、地球の集合意識自体が進化しており、その中で一 つの大きなハ — ドル(整理 ・ 統合の時期)を超えようとしている、と説明できるでしょう。
人間一人 一人が大いなる全体の一部として調和し、それぞれが全体の進化のために持てる能力を最大限に発揮していく時代に変わろうとしている・・・
最低でもこの点を理解していないと、現在の混乱期を乗り越えられず、時代の大波に飲まていくことになります。
逆に言えば、今の逆境こそが、そのことを真に理解し、血肉にしていく絶好のチャンスでもあります。
宇宙はすべての存在の進化・成長を見守っています。
「大いなる意識」を「創造」と呼ぶのは、いわば分身の術を使って自分を小分けし、それらのやり取りを観察しながら、全体である自らの進化 ・成長の可能性 ・創造性を模索しているからです。
私たち人間の肉体は、食事によって栄養を摂取し、成長します。
同様に、私たちの本体である意識体(霊) は、想念という栄養万点の食事を宇宙から摂取しながら成長しています。
あなたの意識体はもちろんのこと、他の人間の意識体、そして地球 ( 宇宙 ) に存在するあらゆる意識が何らかの波動を発振しています。
それらが想念として、至る所に漂っており、その意識体の波動状態により、特定の想念に波長が合います。この同調の原理を、本書の初めの方でテレビのチャンネルにたとえて説明しました。
つまり、さまざまな想念 (食事) は、あなたの許に必要あって流れてきている、ということです。
行動に移させるための想念もあれば、あなたに対する促し ・ 警告 ・問いかけの想念もあります。
これを嫌がらずに摂取しているうち、あなたの意識のアンパランスが修正されます。
一つアンバランスが解消されるたびに、あなたの想念 ( 食事 ) の質も向上していきます。
このようなシステムで、人間の意識は成長していくのです。
実感の沸かないような話をたくさん並べても無意味ですから、ひとまず難しい知識は棚上げしましょう。この本のさまざまなエクササイズを通じて、少しずつ消化していって頂けることを切に願います。