4 今に集中する
◇「今に集中 」瞑想
今、歩いているなら、「歩いている、歩いている、歩いている ・・・ 」
今、食べているなら、「嚙んでいる、嚙んでいる、嚙んでいる ・・・」
今、座っているなら、「座っている、座っている、座っている ・・・ 」
今、何かを洗っているなら、「洗っている、洗っている、洗っている・・・」
今、運転しているなら、「運転している、運転している、運転している ・・ ・」
という具合に、あらゆる「今」に集中する瞑想です。
ロに出さなくてもいいですから、できるだけ長い時間やってみて下さい。
今やっている行為を瞬間瞬間見逃さずに確認していることです。
また、食事でも洗い物でも、時間が許すなら、時にはたっぷり時間を掛けてやって見て下さい。
たとえばお風呂で身体を洗う時、1秒1センチくらいの非常にゆっくりしたぺースで、洗う箇所を見つめ(意識を向け)ながら、心を込めて洗ってみましょう。
今を見、今を聞き、今を感じること ・・・ これがすなわち「今を生きる」 ことにつながります。
心の奥底に横たわる不安 ・不信を払拭するためには、宇宙の営みが起こす一瞬一瞬に集中し、味わい尽くす他はありません。
想念観察・感謝瞑想をある程度やっていないと、続けるのはむずかしいかもしれません。
それでも実際やってみると、想念や価値判断の介入する余地が無くなり・・・ つまり、エゴは黙らざるをえなくなり、行動にも無駄が無くなることが判るはずです。
「ただやる、ただ在る」状態です。
過去は過ぎ去り、未来はまだ来ていません。ただ果てしない「今」の連続があるだけです。葛藤も不安も無い、淡々とした「愛」の境地を、少しでも長く味わって下さい。
◇食事瞑想
これは[エクササイズ6・想念を味わう] の応用編ともいえます。
一日の食事のなかで時間に比較的ゆとりがある時、30分以上掛けてゆっくり食べてみて下さい。
「かんでいる、味わっている、呑み込んでいる・・・」 と意識しながら食べることに集中します。
普段、いかにせかせか食べていたか、いかに味わっていなかったか、いかに食材に対する感謝が足りなかったかを自覚することができます。
実際やってみると判りますが、30分以上掛けて食べるのは、慣れないと結構大変です。
また、想念が噴出して、食事になかなか集中できていないことにも気付きます。
コツとしては、テレビなどを消して、食事に集中できる環境を整えること、そしてできるだけゆっくリしたペ — スで よく嚙むことです。
具体的には、一ロ食べたら、完全にみ尽くして呑み込むまで、次の箸をロに入れないことです。
とろとろになるまで嚙み続けて下さい。(たいていは次から次へとロの中に放り込み、しかもろくに嚙まずに呑み込んでいますから ) 。
食材の深い味を感じるようになり、小食でも満腹します。
ですからダイエットには(応用すれば禁煙にも)非常に効果的であり、お薦めです!
また食材とそれを作り育てた人、大地、太陽に感謝の念を感じずにはいられません。
いかに自分が多くの存在に支えられ、生かされているか、ということが実感できます。
食事は想念と同じです。
これをじっくり 「味わう」ことは、自分のために「 生かし切る」ということであり、
生かされたものは役目を終え、便や波動となって新たな食材や想念の元となります。
逆にいえば、ダイエットや禁煙に失敗する人は、嫉妬や恐怖を避けている人と同じで、味わい方が足りないのです。
たとえ添加物や農薬まみれの食材であっても、「ネガティブ」想念と同様、あなたが感謝の気持ちをもって十分味わえば、中和され、あなたにとっても有益なものとなります。
せっかくの無添加有機栽培の食材を食べても、あなたの意識がアンバランスな状態にあれば、癌を引き起こすかもしれません。
食材を生かすも殺すもあなた次第です。
あなたの肉体が創造されていく、食事というこの貴重な時を、どうか大切に味わう習慣を身につけて下さい。