楽しんで自分を育ててゆこう
楽しんで自分を育ててゆこう
なんとか消し去ろうとした恐怖心、優越意識といったエゴが、振
り返って見ると、自分を目覚めさせる原動力になっていました。
そのおかげで成長できたのですから。エゴにすら感謝出来る日がい
ずれくるはずです。何も無理に排撃したり、忌み嫌うようなもので
はなく、必要あって備わっているということが自然に判ります。
「私」の本体は光であり、様々な色のついた薄い膜(エゴ)がそれ
を包むように守ってきました。この薄い膜の正体を知り、本来の光
を取り戻そうというのが想念観察の目的でした。
それを「たいそうなもの」にしてしまうかどうかは、本人次第なのです。
長い道のりかけて、この自分をどう育てていくか、という自分自身の
「育児日記」だと思って、楽しく、真剣に実践していってはど
うでしょうか。
人から得た知識はなるほどステキに見え、きらめき輝く美しさを持
ち、それに深い共感と納得を覚えることでしょう。
でも、自分自身の体験は、その千倍の価値があります。人の人生を追体験するのでなく、何百、何千という生まれ変わりの中での、今、この時しかできない、足りないところだらけの、ミスばかりしている可愛い幼児である自分を、自分自身で育てていくことに大きな喜び、楽しみを感じるならば、今、
この瞬間の「私」の1バージョンを精一杯味わおうという気になります。
一瞬一瞬自分が生きているんだ、生かされているんだという実感を、
想念観察を通じて存分に味わって下さい。