観察の範囲が広がる(内と外の観察) 1 武山勝弘編
武山勝弘氏は※地球のお隣さんからのメッセージ
澤田みょう編集の本を出しています
観察の範囲が広がる(内と外の観察) 1
私たちは最初、想念、つまり感情や思考を、とひたすら内面のみ
の変化に注目していました。そのうちに内面の変化が、実は自己の
内面のありようを発端にして外に現象を起こし、また内面に返って
くる、と気がつきました。それを受取る意識体の姿勢によって、好
循環になったり悪循環になったりするというものです。
従って観察は、内面、外面の全てにわたらなければ片手落ちにな
る、結局はアンバランスな観察となり、行き詰まってしまうと判っ
たのです。
あなたと対立する相手は、想念の対立の発端となっているお互い
のエゴを見せ合う鏡同士なのです。例えばあなたが妻であって夫と
ケンカをしたとします。
あなたが夫に観ているエゴは、とどのつまりあなたのものであり、夫が妻のあなたから感じられたエゴは夫のものだというのです。
宇宙の人は言います。
◇あなたが、ケンカの相手に映っているものが「私ではない」とい
うなら、相手の像を消して意識だけを感じて下さい。何があります
か?あなたの分離(エゴ)が見えましたか?◇
対立状態だけでなく、特に気になる印象は全て、あなたが発端と
なって相手に映しだされたもの、と教えられています。
先入観を除いて、注意深くその意識状態のみを観察すれば、確かにその通りだ、と判ります。
また、相手の欠点がよく見えて、「私なら間違いなくそんなことはしない」と確信しながら、別の場所・別の時に違う相手とかかわった時、その欠点通リのことを自分もやってしまっている、と気付くこともあります。