想念観察入門 『想念観察とは』 篠原〇信編
『想念観察とは』
さっきもお話ししました。想念観察とは、つまりは貴方の全ての全
てを観察する行為です。観察とは、貴方の現実(貴方自身の反応も
含みます)をただありのままに観ることです。
簡単でしょうか? たとえば、貴方は自分が打ったテニスボールが
人の家の窓ガラスを割った(こんな弱いガラスの家、今時ないかも
知れませんが)ら、すぐに謝りに行けますか?
「しょうがない」と思うまでに、何分かかりますか?その数分、
貴方はガラスを割ったことを、「恥ずかしい、怒られるのヤだ」な
どと考えています。もしかしたら、それは「割った」という事実を
観たくないからかもしれません。
いや、「しょうがない」と思うなら、ガラスを割った現実じゃなく、
「しょうがない、悪いことなんだから、謝らないと恥だ」というプ
ライドをかわりに観てるのかも知れません。
こういう、観て観ぬ振りって、たくさんありませんか?
でも、「やっぱり気分悪い、謝りに行こう」と行った貴方は、すっ
きりした夜を送られるでしょう。それは、貴方が自分の気分の悪さ
と、「謝ろう」という自分の気持ちを、他の思い(プライド、ヤだ、
他)をかぶせることなく、素直に観たから、そうなったのです。
「そりゃ観たくないさ、嫌なことならね」と仰いますか?
じゃあ、観たい想念の場合はどうか、また考えてみましょう。
貴方が男だとします。ナンパしました。成功しました。大成功です。
ルンルンです。
「次に会ったらあそこに連れてって、こう行って、次は・・・
(*^▽^*)」と、一人でニヤけたりして。
さて、貴方は大事なことを忘れています。それは、「会ったあとの
相手は、貴方と会う前の相手じゃない」ということです。
つまリこうです。相手は「あの人最初カッコ良かったけど、話して
みたらあんまりピンとこない。でもこっちの言うこと聞いてくれそ
うだから、3、4回付き合って、いろいろ貰ったら、・・・ね」とで
も思ってるかも知れません。
こういう相手とは、必ずどこかで少し話がズレたりするものですが、のぼせた貴方は気づきません。観られません。
・・・ね?この場合、「うまく行った」という現実は、出会った
とき限りなんです。
それを放そうとしないで、次の「話がズレる」という現実を観ない
ものだから、たぶんあなたは「ある日突然」フラれた!!と感じるで
しょう。突然なんかじゃありません。
嬉しいことばかリ観て、途中の変化を観なかった貴方が悪いだけで
す。
いいものばっかり観ようとすると、こういう風にしっぺ返しが来る、
ということです。
そういうものまで観てしまおうというのが想念観察です。実際のや
リ方は少し違うところもあリますが、それはあとに述べましょう。
今は、「観てるつもり、観たくない」というものが意外に多いとい
うことだけ、判ってください。
そして、「全てが創造である」ということは、観たいものも、観た
くないものも、全てが創造であるということを、はっきりと銘記し
てください。