地の中心へ 2
翌日、私はこれから起こるかも知れない地震のことを考えました。
その時、悲惨なことが当然起こるでしょうが、それは皆創造の計り事であ
り、自らが選んだ出来事・・・と知識で納得しても、エゴ体(物質意識レ
ベル)では、とても平静ではいられないでしょう。
目の前に血みどろの地獄や魂をちぎられるような悲しみの別れが繰り広げられたら・・・これはたまらない!・・・地龍さんにどの程度の地震になるのか聞きに行こう。
十中八九応えてはくれないだろうが・・・何とかして、もしかして聞くこ
とが出来れば、私のこの痛みも癒される・・・そして又酵素に入り、
今度は酵素さん達を連れずに、一人で出掛けました。
昨日と同じ衣装に変身し、勿論見目麗しい若い女性になって・・・こんな
に美しく麗しくあれば、もしかしたら、地龍さんも一目惚れ!?・・・する
かも!・・・と言う想念が頻繁に出てきますが、それを横目で流しなが
ら・・・地球の意識の中心へ到着。
もう、すぐ前に地龍さんはお出ましになっています。昨日と違って、今日
のお召し物は深い草色で、ちょっと落ち着いた感じです。
地龍さんは既に私の下心を知っています。私と地龍さんは1メートル程の
所で、お互いを見詰めあっていました。ロは聞きませんでした。何故なら
全てお互いの考えていることは丸見えだからです。
私は一計を案じました。
透明な水で出来た白百合の花を両手で捧げて、地龍さんにお渡ししようと
しました。その白百合の受取り様によって、地龍さんの性貧を見届けよう
としたのです。
もし粗野にむずと握るようであれば、地震もかなりめちゃくちゃ・・・そっと優しく受けとって下さるようであれば、デリケートな配慮ある地震になるのでは?・・・と思ったのです。
この私の想いも、当然地龍さんには筒抜けです。でも、でも・・・・それも承知で、私は地龍さんを見詰めました。
又、想念が浮かびます。こんなに若く美しい女性にじっと見詰められては、
もしかしたら、もしかする?・・・その想念を観察しつつ、決して地龍
さんは地震の手加減はしないはず・・・それは創造の計面だから・・・
でもでも
すると、私の両手に上にあった白百合から、ポトリポトリと数滴、水のよ
うなものがしたたり落ちた・・・と思う間もなく、スーーッと大きくて逞
しくて立派な美しい白百合の花が床から瞬間に花咲きました。
それを見て、私は全てを悟りました。
私の心の動きを感知して、地龍さんも、ニコっと表情を崩されました。
そのお顔の優しいこと!力強いこと! 逞しいこと!・・・私は心か
ら信頼することが出来ました。
このお方のなさることなら間違いあるまい。たとえどんな状態になろうとも、それはやはり愛なのだ!と。
さて、芸能界では、自分の好きなタレントの出演活動を、どこまでも行っ
て見るという、俗に“追っ掛け族”がいますが、今や私は地龍さんの“お
っかけ族”になりました。 アーメン