エゴ体の強さが分かれ道
2 エゴ体の強さが分かれ道
この三タイプの人間は、肉体レベルで見た場合、特に際立った特徴はありません。
しかし、見えない世界である霊・ 意識体のレベルで見た場合、はっきりと異なっています。
図では、 一つのモデルとして簡略に描いてありますが、他者との境界線がどれだけ明確か、ということです。エゴ体 ( 心 ) というよろいをどれだけ厚着しているかの違いです。※図はカットしています。
エゴ体は、もともと肉体が死に至らないための防御システムです。
危険な状況になると、不安想念をキャッチして、これを回避しようとします。
車が行き来している道路に飛び出していって何の不安も感じなければ、たちまち死んでしまいます。
肉体を守ることが、エゴ体の最大の使命です。
さて、肉欲のまま生きる人は、「自分=肉体」ですので、肉体を守り、肉体的満足感を得るためには何でもします。
自分の食欲、性欲、睡眠欲が少しでも脅かされることは 一大事となりますので、他者の存在など無視して、無秩序な行動(殺人、その他の暴走行為)に走ります。
エゴ体が異常に強化されているためです。
一方、「 自分 =心」である良識人であっても、エゴ体は部分的に強化されています。
心の不足 ・不安感を財産、地位、パートナーの愛などで満たしている人は、それらが脅かされることが一大事です。
不安想念が強力となり、時として混乱した行動を取ります。
肉体を守るはずのエゴ体が、ある部分だけ必要以上に強化され、過剰反応しているのです。
どの部分が強化され、どういう刺激に反応しがちであるかは、人それぞれ違います。
では、21世紀人の場合はどうでしょうか? 彼(彼女) にとって「自分= 意識」ですが、意識の世界にもともと境界線はありませんから、自分とか他者とかいう区別(分離感)は希薄です。
従って、他者から自分を守ろうとして外からの刺激に過敏に反応するようなこともありませんから、エゴ体は肉体を守り、維持するという最低限の機能しか果たしていません。
よろいが無いに近いスカスカ状態です。
その分、意識の世界では身軽となり、自由自在に動くことができます。