霊的教義の食べ方その3 秘教の心理学 第二章について
秘教の心理学 第二章について
N)
瞑想とは現実そのものを観察する亊ですか?
ラ)
多くの人々が瞑想を誤解しているからだ。グルの大量生産の悪影響もある。
ただ簡単に瞑想の仕方を述べたにすぎない。気付く事に熟達すれば、
肉体化すれば分かると思う。
あらゆるインスピレーションは言語の隙間から入ってくる。たゆまない言語化、論理的思考・・・気付く事から学ぶ事をマスターした人間はどんどん寡黙になる。その答えはどのようにしても言語に変換出来ない。
他人には説明不可能だ・・・つまり貴方の収穫は貴方の為にしか生かせない。・・・他人に分け与える事など出来る代物ではない。多くのグルがここで間違いを犯す。わたしの書物は常にこの部分に細心の注意を払っている。君の好きな言葉に孟子のこの言葉がある笞だ・・・
知る者は語らず、語る者は知らず。人々は分かり易い説明を好む。そこに真実は存在しないにもかかわらず・・・貴方が自らの答えを他人に説明しようとすることは何であれ冒洗となってしまう。
グルとは無知の達人なのかもしれないね(笑)
多くの人々は言葉で埋め尽くされた思考に慣れてしまっている。言語の隙
間を恐れる。人生を駆け足で走ろうとする為だ。思考を脱ぎ捨てると、そ
の下には意識という肉体が表れる。そこに意識がちゃんとある。
・・・意識が思考を創造する。思考がなくともあなたは常にそこにいる。思考は結果を欲しがる、結果の無い思考は無意味と判断する。だが、意識は無限のスパンを持っている。これに気が付くことは重要だ。わかるかね?
意識に限界はない。三次元世界は制限を学ぶ為の場所だ。貴方が知覚している性質、性格、特徴は何であれ制限、制約、の枠にはめられた氷山の一角に過ぎない、もし人間の寿命が千年だったら80年の時間内(寿命)で知り得た真理、知識に重きを置くかね? 恥ずかしくてとても人には言えないと思うだろう?
意識の動きがくつろぎ、ゆっくりになると現実に寿命は伸び始める。それが真実だよ。意識に深みが出てくる・・・益々くつろぐようになる。瞑想に熟達してくるとこれがはっきり知覚出来るようになる。
N)
瞑想の仕方にはこれといった方法、やり方は無いと思うのですが?
ラ)
あらゆる方法、知識は導入に使うのが良いだろう。車のローギアと同じだ。動きだすきっかけになればそれで良い、誰それの方法が絶対だという固定観念に陥りさえしなければそれでいいと思う。
目をつぶれば瞑想だ、睡眠は究極の瞑想だ(笑)
N)
現在の所、日常の雑多な事柄、テレビのニュースとか社会の現象、その他の種々の情報に関して何か反応しなくっている。無関心になっている・・・これは少しおかしいと感じるのですが、これもいわゆる変容の段階なのでしょうか?
ラ)
それは、無関心なのではなく葛藤なのだ。振幅の狭いあまり好ましくない葛藤だ。これを肯定してしまうと停滞を招く ・・・葛藤は変容における大事なファクターだ。
自らの制限、壁を打ち破る為には必要なものだ。真の無関心とは言葉を変えれば不干渉に近い理解に基ずくものだ。意識の変革が前提になっている。多くの場合、価値判断、分離思考、これを理解せずに流そうとする場合に起こる。意識の中に迂回の回路を作る訳だ。
N)
どのようにすれば造り出せますか?
ラ)
完全肯定しかない。・・・すべてを・・・愛が必要だ。・・・
何事によらず否定は常に停滞を招く。・・・