想念観察 はじめに
皆様 こんにちわ!
機関誌4 7 号を想念観察特集号にしたのは、今迄の簡単な解説では誤解も多く、せっかく想念観察していても、目覚ましい効果が得られていない方が多いようですので企画しました。
想念観察の初歩の段階では、ただ、ただ、想念を観察する事にのみ、専念致します。この作業によって、想念(想い、感情・心)が本来の自分でない事が理解されて来ます。想念と自分との切り離し作業です。
想念( 想い・感情、心) が自分ではない事が大体判った段階で、初歩から中級の作業に入ります。
中級の作業では、想念の原因究明・・・例えば、怒り、不安、恐怖、喜び、嫉妬等々の想念が、何故起こされてくるのか? と言うような、想念の根っこ(原因)を掘り起こしていきます。
次にその原因( 根っこ) はバランスを崩している状態である事がわかりますので、調和させる為の作業を行ないます。(中和作業)
例えば、優越意識が見つかった時、( 皆創造である。一つである)
と言う真理の言葉と照合させ、矛盾点を修正していきます。不平不満が出て来たときは、感謝出来る部分を探し出し、中和していきます。
責任転嫁の想念に気付いたら、( すべての原因は自分である) とい
う真理の言葉を導入して、自らの原因を探し出し、修正します。
・・・修正する事は難しいと考えるかも知れませんが、実はそれ程
難しくないのです。何故なら、《難しい》という想念にはまってし
まっているから、難しくなってしまうのです。それともう一つ、焦
りの想念にはまってしまっても、《難しい》と感じてしまいます。
つまり、《早くする事が難しい》ので、《毎日コツコツと積み上げ
る事》は難しくないのです。
淡々と単純な観察の作業を積み重ね、次に原因究明とか修正作業(中和作業 ) を積み重ねていけば、いつのまにか穏やかで平安な境地に気付きます。そして不安恐怖の無い生活環境も整っている事に気付きます。深い認識の想念も、度々あなたを訪問するようになります。
想念観察は、すべて内的作業です。
つまり、想念( 心、感情、想い) の自問自答形式で行われ、答えもすべて、自らの中に見つけ出せる方法です。ですから想念観察している人間は、外部に参考資料は求めますが、決して外部に答えを求める事はありません。自分の言動はすべて自ら納得して行なっているものですから、責任転嫁も起こりません。
もし、外部に責任や原因を追求するようなら、それは想念観察の甘さ、未熟さを暴露しているのです。責任転嫁する自分に気付いた時、それを想念観察の未熟さのバロメーターとして下さい。
究極の想念観察は、創造との一体感を完成させますが、まず私達の段階では、対立が起きないようになり、人類の長年の願望であった恒久平和が実現させられる事です。 他の如何なる方法でも、 恒久平和を作り出す事は出来ません。たった一つの道なのです。
その平和は、まず自身の心の中に訪れ、家庭の中に訪れ、学校に訪れ、社会に訪れ、国に訪れ、地球に訪れます。
さて、平和の頂上目指して、一歩一歩登りましょう。
百歩を一度に飛ぶのは難しいですが、一歩 一歩 一歩 一歩・・・は難しくは無いのです。皆、毎日一歩一歩です。皆同じです。
比べる必要もありません。登る景色を楽しみながら、ゆっくりと急いでいきましょう。 編 集 部