今なぜ想念観察か? 2 武山勝弘編
元々、創造から分かれたてのころ、我々は人間ではありませんで
した。それは純粋で清々しく、光り輝いていて、軽やかで喜びに満
ちていました。
創造の意図に従って、その触覚となるためにこの界に降りてきて、自己確認の旅、つまりほとんど無機物から始まる進化の転生を重ねるうちに、次第にふるさとを忘れて、やがて曇って重くなり、喜びも少なく、本来のあるべき姿をすっかり忘れてしまいました。
物質世界にすっかりはまり込んでしまったのです。
特に霊長として人間になりたてのころは、最も暗い忘却の世界に
あって、肉体の存続、つまり死への恐れからなかなか抜けられない
のですが、人間としての転生を重ねるうちに、だんだんと目覚めて、
三次元、つまり物質世界から足を洗って、元の光の世界へ帰ってい
くことになっているのだそうです。
宇宙の人
◇今、地球人は正にその足を洗おうとしている時期にあるのです。
人間は誰もが本能的に創造から分かれたてのころの、あの素晴らし
い自己を知っています。今は自分で無いものとして、外へ向かって
求めていますが、あれこそが全ての人間の根源なのです。
あなた方はただ、忘れてしまっただけだったのです。
自己の意識の内側の奧へと探っていけば、それは見つかります。
有史以来、地球人は宗教に、哲学に、芸術やそして科学に、あの
かつての自分を求めて葛藤を繰り返してきました。
しかしその取り戻す方法は、特別な人が何やら形式化したり、もったいをつけたり、ごく少数の人達しか知らないといったような、難しいものであるはずがないのです。
それは人間誰もが自己を解放して、制限や囚われや恐怖から自由になれば、容易に取り戻すことができます。
そのためにはひたすら自己を見つめ、探求することにつきるのです。◇
宇宙の人はさらに言います。
宇宙の人
◇大きな地球規模の集合意識的なアンバランスな波動は、大みそぎ
や大転換と呼ばれる地球の急激な大変動によって相殺されます。
しかし人間個人が持ち越した強い分離( エゴ) は、各個人自らが解
消しなくてはなりません。座して待っていても誰も救ってはくれま
せん。
自らが自らを救うのです。
これだけは私たちでもどうにもならないし、許されてもいません。これからあなたはどれかの道を選択します。あなたはどれを選びますか?
私たちが憂えるのは、現在の地球人が今の状況にあまりにもはま
りこみ過ぎていて、自らが抱えている分離(エゴ)に気付いていな
いことです。
現代のいわゆる不都合の全ては、正にその分離(エゴ)を発端として次々に起きているのですから・・・・。◇
結論的にいえば、いわゆる必要性や周囲の状況は、知らねば知ら
なくてもいいのだと思います。
要は、あなたがこの案内を手に取るようになった理由は、これからの人生をより有意義に悔いなく過ごすためや、人間関係をより円滑にするため、辛い過去を忘れるためでも、もちろん単なる興味本意でもなんでも、全く構わないのです。
地球の大変動なんて無いかも知れません。
大切にしたいのは理由ではなく、身の内から沸き上がる自然な興味、
求める気持ちだと思います。
求道の覚悟などと大袈裟なものは要らないと思います。この書き
手の動機は「本当のことを知りたい」と、ただそれだけでした。
当初は想念観察の必要性があまりピンとこなかったばかりか、超能
力願望の方がむしろ強かったのです。ところが「知りたい」欲求を
満たすために学習を進めていくうち、想念観察の重要性に目覚め、
身が入るようになったのです。
でも、動機や目的ははっきりしている方が、背筋がピンとしてい
いように感じませんか?
最初決めたらもう変えられないとするのも制限ですね、きっと。