《自分》を知るための想念観察(瞑想)の方法
《自分》を知るための
想念観察(瞑想)の方法
【あなた】は想念(心)ではないという事を知るための初歩コース。
想念(雑念、感情、思考、心の動き)を、全く感情を入れずに観察
する。
例えば、憎しみ(あいつ、死ねばいい)、うぬぼれ(私は頭が良い!、私は善人!、私は謙虚、その他)など、様々な考え(想念)が心に去来しても、決して自身を反省したり、喜んだリせず、ただ、それらの想い(想念)をじっと目だけになって、観ているだけ。
もし自分を責めたリ、反省したりする想念が起こされても、それら
の反省の想念や自己嫌悪の想念をじっと観ているだけにする。
どのようなプラスやマイナスの想念が心の中を流れても、決して流
れの中に巻き込まれずに、つまり感情の中に入らずに客観視に徹す
ること。
想念観察瞑想は二四時間体制で行えますので、常に意識して、想念
を観察するようにして下さい。最初、この「客観視」は訓練を要し
ますが、そのうち習慣になります。
日中、行動しながら行いますと、かなり意識が散漫な状態ですので、
出来れば一日のうち数分でも、座禅して集中的に想念観察を行って
下さい。
慣れたら、なるべく多く集中的に観察を行って下さい。
想念の例題
例えば、この文章を読んで、“想念観察って、どうやるのかな?”
と考えたら、
“ 想念観察って、どうやるのかな? ” ・・・が、その時流れている想
念という事になります。
例・「あいつ、いやな奴だ、死んじまえ! 」という思いが来たら、
「あいつ、いやな奴だ、死んじまえ! 」という想念が流れて来た・・・と気付いていれば良いのです。
そして、それを確認していれば良いのです。つまり、その時に流れ
ている想念を観察していれば、“想念を気付いている”事になりま
す。
例・「こんな観察方法で、理想的な人生がつくりだせるのかな?」
と考えたら、「こんな観察方法で、理想的な人生がつくりだせるの
かな? 」という想念が流れていることに気付いていれば良いのです。
つまり、観察出来ていれば良いのです。
例・「ダメかも知れないから、やめよう」と言う想念が流れて来た
ら、「ダメかも知れないから、やめよう」と言う想念を、ただ見て
気付いていれば良いのです。そして流して下さい。
流すとは、「ダメかも知れないから、やめよう」と想念して、もし
やめてしまったら、それは想念の虜になるということです。つまり、
想念の中に入ってしまう状態です。
流すとは、想念に影響を受けない事を言います。
この場合、“ ダメかも知れないからやめようという想念_が流れて来
た。有難う、さようなら”とバイバイして、何事もなかったかのよ
うに、^次に流れてくる想念観察を続けるのです
想念に振り回されない状態と言えます。
例・「私はダメな人間だから、観察なんて出来ない」・見て・流す。
例・「やろうとしたけど、やっぱりダメだ」・見て・流す。
例・「あの人はとても上手く行っているのに・」・見て、流す。
例・「こんな事、変に見られないかな?」・・・・見て、流す。
以上の想念を、見て気付いて流さないと、次のような想念のパター
ンに陥りやすくなります。
「私はダメな人間だから、観察なんて出来ない。いつもいつも私は
何も出来ない人間だ。だから皆にもきらわれるんだ。親友も居ない
し人生楽しくもない。何でこんな性質に親は生んだのだろう。他の
人は優秀なのに。あ〜〜あ、イライラする・・・」等々
どんどん暗いイメージに引き摺り込まれます。
良い想念も悪い想念も、初めは全て、見て、流してしまう練習が繰
り返し必要です。その訓練が進むと、やがて、想念が【あなた】で
は無く、単なる条件反応であることが理解されて来ます。
つまり、おいしければ「おいしい」という想念が反応的に流れ、痛
ければ「痛い」と言う反応の想念が流れます。痛いのに「気持ち良
い」と言う反応は起きません。苦いのに「甘い」という想念反応は
ありません。
条件反応は肉体の反応装置にインプットされたシステムで、
【あなた】自身ではないことが、少し理解出来たでしょうか?
このシステムの内容は、複雑のようでも結構簡単ですから、観察を
常に心掛けて、精通して下さい。
とにかく、初歩の段階では、ただ単純に流れてくる想念を反芻(はんすう)して、確認(気付き)していれば良いだけです。自分ではないもの・・・
※反芻とは、牛や羊などが一度飲み込んだ食物を胃から口の中に戻し、再び噛んでからまた飲み込むこと。 転じて、言葉や経験についてくり返し考え、よく味わうことである
プラスの想念にも、マイナスの想念にもあまり影響を受けず、自分
とは関わりの無いものとして、距離をおいて流す事が出来るように
なっていきます。
そして想念( 心) が自分ではない事に気付くことが多くなれば、も
う大成功です!
「むずかしそう!っ」と思ったら、さ、今から、やってみて下さい。
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